5月病で「疲れが抜けない」「やる気が出ない」のはなぜ?心と体が重くなる理由

query_builder 2026/05/11
季節の不調
5月病で「疲れが抜けない」「やる気が出ない」のはなぜ?心と体が重くなる理由

5月になると増える

「やる気が出ない」「疲れが抜けない」


5月に入った頃から、「なんだか体が重い」「やる気が出ない」「しっかり寝ても疲れが抜けない」そんな感覚が続いていませんか。


朝起きてもスッキリしない。休みの日も動く気力が湧かない。頭がぼーっとして、仕事や家事に集中しづらい。人と会うだけで、いつもより疲れてしまう。 4月は新生活や環境の変化に合わせて、気を張りながらなんとか頑張れていたのに、少し落ち着いてきた5月頃から、体と気持ちの重さが一気に出てくる方は少なくありません。


bodarakuでもこの時期は、「ずっと眠い」「疲れが抜けない」「体も気持ちも重たい」「休んでも回復した感じがしない」というご相談が増えてきます。 5月病と聞くと、気分の落ち込みややる気の問題として見られがちですが、実際には心だけでなく、体にも疲れが残っていることが多いです。


風邪のように熱があるわけではない。はっきり痛い場所があるわけでもない。でも、いつもの自分に戻らない。 だからこそ、「気のせいかな」「怠けているだけかな」と自分を責めてしまいやすいのですが、この時期の不調は、春から続いてきた緊張や環境変化による“回復の追いつかなさ”として出ている場合があります。


 5月病って、実際なにが起きているの?


5月病の原因としてよく言われるのが、「環境の変化によるストレス」です。 もちろんそれも大きな要因のひとつですが、実際にはもっと“体の働き”が関係しています。


4月は、新生活や人間関係の変化、仕事や学校の緊張感などで、知らないうちに気を張って過ごしている方がとても多い時期です。特に真面目な方ほど、「ちゃんとやらなきゃ」「慣れなきゃ」と無意識に頑張り続けています。


その時にずっと働き続けているのが、自律神経の中でも“活動モード”を担当する交感神経です。 交感神経が優位な状態が続くと、体は常に軽い緊張状態になります。呼吸は浅くなり、肩や首に力が入り、眠っていても脳がしっかり休めなくなっていきます。


さらに春は、寒暖差や気圧変化も大きい季節です。北海道は特に、朝晩の冷え込みと日中の気温差が激しく、体温調整だけでもかなりエネルギーを使います。 つまり5月病は、「気持ちが弱っている」というより、春の間ずっと頑張ってきた脳と体が、回復しきれなくなっている状態に近いんです。


そして厄介なのが、4月は緊張感で走れてしまうこと。 頑張れている間は、自分でも疲労に気づきにくい。でも5月に入って少し気が緩んだ瞬間、だるさや無気力、眠気、疲労感として一気に表面化してくることがあります。 「やる気が出ない」の裏側では、実は脳も体も“ずっと頑張り続けていた”というケースは少なくありません。


なぜ「休んでいるのに回復しない」の?


5月の不調で多いのが、「ちゃんと休んでいるはずなのに疲れが抜けない」という状態です。 休日に寝ていてもスッキリしない。早く寝ても朝からだるい。家でゆっくりしていても、頭が休まった感じがしない。 何もしていないはずなのに疲れる。ずっと眠い。やらなきゃいけないことは分かっているのに、体も気持ちも動いてくれない。 そんな状態が続くと、「自分が怠けているだけなのかな」と不安になる方も少なくありません。 でも実際は、“休息不足”というより、「回復モードへの切り替え」がうまくできなくなっていることがあります。


現代は、脳が常に情報を受け取り続けている状態です。仕事中だけではなく、移動中も、寝る前も、スマホやSNS、動画、連絡、考え事が頭に入り続けています。 さらに4月は、新しい環境や人間関係の中で、「ちゃんとしなきゃ」「慣れなきゃ」と気を張って過ごしていた方も多い時期です。 その緊張状態が長く続くと、体を休めているつもりでも、脳だけはずっと活動したままになりやすくなります。


本来、体はリラックス状態に入ると、副交感神経が働き、呼吸が深くなり、内臓も回復モードへ切り替わっていきます。 ですが、気を張る状態が続きすぎると、この“休息への切り替え”そのものが苦手になってしまうことがあります。 すると、 「寝ても疲れが抜けない」 「ずっと眠い」 「頭だけずっと働いている感じがする」 「休みの日も回復した感じがしない」 そんな状態が起きやすくなっていきます。


特に真面目な方ほど、休んでいる間も頭の中では考え続けています。 次の日のこと。 仕事のこと。 家族のこと。 返信していない連絡。 やらなきゃいけないこと。 体は止まっていても、脳だけがずっと走り続けているような状態です。 そうすると、呼吸も浅くなりやすく、眠りの質も下がりやすくなります。 だからこそ5月は、ただ横になるだけではなく、“ちゃんと力を抜ける状態”を作っていくことがとても大切になってくるんです。


実は体では、呼吸・巡り・胃腸にも影響が出ている


5月病というと、“気持ちの問題”のように見られることもありますが、実際には体にもかなり変化が出やすくなります。


例えば、

・食後に強い眠気がくる

・胃腸が重たい

・呼吸が浅い

・肩や首がずっと張っている

・むくみやだるさが抜けない ・汗をかきにくい

・寝てもスッキリしない

こういった不調も、この時期にはとても増えやすくなります。


特に、気を張る状態が続くと、呼吸はどんどん浅くなっていきます。 呼吸が浅くなると、体が常に緊張モードから抜けにくくなり、肩や首にも力が入りやすくなります。


さらに血流や巡りも滞りやすくなり、疲労感や重だるさが抜けにくくなっていきます。 また、自律神経は胃腸の働きとも深く関係しています。 ストレスや緊張が続くと、胃腸がうまく働きづらくなり、「食べても重たい」「お腹がスッキリしない」「食後に眠くなる」といった状態が起きやすくなることもあります。


つまり5月の不調は、“心だけ”ではなく、 呼吸 巡り 睡眠 胃腸 自律神経 こういった体全体のバランスにも影響が広がっていることが多いんです。


特にこの時期は、「頑張ろう」と気力で動こうとするほど、さらに回復が追いつかなくなる方も少なくありません。 だからこそ大切なのは、無理に動かすことより、まず“回復しやすい状態”へ戻していくこと。 深く呼吸できること。 力が抜けること。 巡りが戻ること。 そういう土台が整ってくると、少しずつ体も気持ちも軽さを取り戻しやすくなっていきます。


bodarakuでは、「どこで止まっているのか」を見ています


同じ「5月の不調」でも、実際には人によって原因はかなり違います。 ずっと頭が働き続けている方。呼吸が浅くなっている方。胃腸が疲れている方。巡りが落ちて、体に重さが溜まっている方。 一見同じ「だるい」でも、体の中では全く違うことが起きていることがあります。


例えば、眠れない疲労なのか、巡れない疲労なのか。 汗をかけずに重だるくなっているのか、逆に気を張り続けて消耗しているのか。 そこを見ずに、ただ温めるだけでは、一時的にスッキリしても戻ってしまうことがあります。


bodarakuでは、今その方の体が、 「休めなくなっている」のか、 「巡れなくなっている」のか、 「力が抜けなくなっている」のか、 そういった“止まっている場所”を見ることを大切にしています。 その上で、 呼吸が浅くなっている方には、まず力を抜きやすい状態へ。 巡りが落ちて重だるさが強い方には、発汗や巡りを促しながら、内側に溜まった重さを流しやすい方向へ。 頭の疲れが強い方には、張り続けている神経をゆるめ、深く休みやすい状態へ。 その日の状態に合わせてハーブを組み合わせながら、“今の体が回復しやすい方向”へ整えていきます。


5月は、「整え直すタイミング」



春は、知らないうちにたくさんのエネルギーを使っています。 新しい環境。 気温差。 人間関係。 生活リズムの変化。 4月を頑張って走り抜けたからこそ、5月になって体や気持ちが追いつかなくなることは、決して珍しいことではありません。 だからこそこの時期は、「もっと頑張る」より、一度自分の状態を整え直すことが大切です。


深く呼吸ができること。 しっかり眠れること。 朝少しラクに起きられること。 体が軽く感じられること。 そういう小さな変化が戻ってくるだけでも、毎日の過ごしやすさはかなり変わっていきます。


せっかくの春。 外に出て風を感じたり、芽吹き始めた植物を眺めたり、少しゆっくり空を見上げたり。 そんな時間だけでも、張り続けていた心や体が少しずつゆるみやすくなっていきます。


5月は、不調を我慢する時期ではなく、“回復力を取り戻していくタイミング”。 最近ずっと疲れが抜けない。 気持ちまで重たく感じる。 そんな時は、一度ゆっくり、自分を整える時間を作ってみてください。


【参考資料・参考文献】

・厚生労働省「こころの耳(働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト)」 こころの耳(厚生労働省)


・厚生労働省 e-ヘルスネット「ストレス」 e-ヘルスネット ストレス情報


・厚生労働省 e-ヘルスネット「自律神経失調症」 e-ヘルスネット 自律神経失調症


・厚生労働省 e-ヘルスネット「睡眠と健康」 e-ヘルスネット 睡眠と健康


・日本自律神経学会 日本自律神経学会


・一般社団法人 日本疲労学会 日本疲労学会


・環境省「花粉環境保健マニュアル」 環境省 花粉環境保健マニュアル


・気象庁「気象病・寒暖差に関連する気象情報参考」 気象庁


・アーユルヴェーダ基礎理論(ヴァータ・ピッタ・カパの概念) 日本アーユルヴェーダ学会

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